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「まちのみどりで育てる、みんなの“心の居場所”」第3回まちづくりラボ開催🌱

地域活動

「まちのみどりで育てる、みんなの“心の居場所”」第3回まちづくりラボ開催🌱

2026年2月3日、弊社2Fのギャラリースペースにて、第3回まちづくりラボを開催しました!

今回のテーマは「まちのみどりで育てる、みんなの“心の居場所”」。
世界的に注目を集め、SDGsの先にある新たな共通言語として注目される「ネイチャーポジティブ」を切り口に、
みどりを使ったまちづくりの考え方を学び、議論しました。

ご参加いただいたのは、さまざまな業種の企業の方々をはじめ、
熊本市行政職員の方々、熊本大学の先生や学生さん、そしてアリスト社員の総勢30名ほど。
まさに“産・官・学・民”が集う、とても貴重な場になりました。

以下、この日の内容をレポートとしてまとめましたので、
ぜひご覧いただけたらうれしいです😊

講師の先生のご紹介

柔らかな雰囲気の中に、豊富な知見と経験が感じられ、参加者一同、思わず聞き入ってしまうような魅力あふれる先生でした✨

高取 千佳先生

東京大学 工学部 都市工学科をご卒業後、博士(工学)を取得され、現在は東京大学 大学院 工学系研究科 准教授としてご活躍されています。

都市の緑や景観、公共空間をテーマに、気候・環境・福祉など多様な視点を交えた「ひらかれた都市空間」の計画・デザインを専門とされ、自治体や地域と連携した実践的なプロジェクトも数多く展開。
ランドスケープ計画やグリーンインフラなどを軸に、都市や地域におけるウェルビーイングのあり方を模索しながら、研究・教育・社会実装に取り組んでおられます。

また、各地の都市計画審議会や緑地整備の委員等も務められ、学術界と実務の両面から、これからの“人と自然をつなぐ都市”を考える活動を推進されています。
福岡や能登などで展開されている「一人一花運動」にも携わられており、大規模な都市政策だけでなく、地域の方々との対話や日常的な関わりを大切にしながら、草の根の交流を育む実践にも力を注がれています。

高取先生講演「まちのみどりで育てる、みんなの“心の居場所”」

講演では、高取先生がこれまで携わってこられた数々のプロジェクトについて、
実際の写真や図表をスクリーンに映しながら、一つひとつ丁寧にご紹介いただきました。
先生のお話を通して強く感じたのは、まちの「みどり」は単なる景観ではなく、
人の心や暮らし、そしてまちの未来を支える“必須の機能”であるということです。

講演の冒頭で先生は、近年世界的に注目されている「ネイチャーポジティブ」という考え方について紹介されました。
これは単に自然を守るだけでなく、失われた自然を回復させ、未来に向けて“プラスの状態”へと転換していこうとする取り組みです。

その中で印象的だったのは、まちの緑が“癒し”や“景観”だけでなく、人の健康やウェルビーイングにも深く関わっているという点です。
先生は「3-30-300ルール」という指標を紹介され、
家から木が3本見えること、地域の30%が樹冠に覆われていること、そして300m以内に公園があることが、
人のメンタルヘルスや社会的つながりを支える環境になると示されていました。
緑は人を孤立させない“対話のきっかけ”にもなり、
都市のなかに自然があることが、心の居場所を育てていくのだという言葉がとても印象に残ります。

実際の事例もいくつかご紹介いただき、どれも魅力的で学びにあふれていましたが、
中でも特に印象に残ったのが、福岡市中心部を流れる都市河川「那珂川」を舞台にした取り組みです。
都市の川というと、どこか「境界」のように感じられたり、人が近づきにくい場所になってしまうことも少なくありません。
しかし高取先生たちは、その川沿いを単なる通過点ではなく、
人と人が自然に集まり、活動が生まれる“居場所”として育てていくことを目指されました。
整備や設計を進める前から、市民や地域の方々とともに社会実験を重ね、
「やりたいことを全部実現してみよう」という発想でイベントや多様な活動が展開されていったそうです。
その実践を繰り返す中で、川は「境界」から「まちと人をつなぐ場」へと変わり、
地域が緩やかにつながりながら、“やりたいこと”を実現できる場所へと育っていったというお話がとても印象的でした。

今日のお話を伺いながら、ふと熊本のことを思いました。
熊本はみどりが豊かで、水も美しく、自然とともに暮らす魅力にあふれた地域です。
そして今年は、ネイチャーポジティブに関する世界会議も開催されるなど、
熊本がこれから自然と都市の未来を考えるうえで大きな注目を集める年でもあります。

そんな熊本だからこそ、みどりや水辺といった自然を単なる景観としてではなく、
人と人がつながり、心の居場所を育てる“地域の資本”として活かしていくことが、ますます重要になっていくのではないかと感じました。
自然に人が集い、対話が生まれ、文化や交流が育っていく場を少しずつ増やしていく。
その可能性を、今回のワークショップを通して改めて考えるきっかけとなりました。

グループディスカッション

グループディスカッションでは、4〜5人ずつのグループに分かれ、各グループに設定されたエリアをもとに、
「みどり」を軸とした“居場所”について意見を出し合いました。

「どんなみどりの場があったら嬉しいか」
「誰のための場所になるのか」
「どこにみどりをつくるのか」

そうした問いを手がかりに、それぞれの視点からアイディアを広げていき、
さらに「その居場所を育てていくために、どんなイベントやプログラムがあればよいか」についても活発に共有がおこなわれました。

中でも多く挙がったのは、既存の公園や通りをみどりでより豊かにし、
人が自然と集まり交流が深まる場所へと育てていくこと、
そして心が落ち着けるような“憩いの空間”をまちの中に増やしていくことでした。
また、季節ごとの花や緑を楽しめる公園を各所につくるアイディアなど、
さまざまな提案が飛び交い、どの意見も熊本の未来を思い描くヒントにあふれていました。

もちろんそれ以外にも、多様な課題や視点が共有されましたが、
こうした豊かな対話が生まれたのは、多様な立場・視点を持った方々が参加してくださったからこそだと感じています。

今回出てきたアイディアをここで終わらせるのではなく、改めて向き合いながら、
今後のイベントやプロジェクトなど、実際のアクションへとつなげていきたいと思います。

ご挨拶

今回のまちづくりラボは、初めて自社オフィスを会場として開催いたしましたが、
産・官・学・民という立場の垣根を越えて、本当にさまざまな方々にご参加いただきました。
まずはそのことに、心より感謝申し上げます。

高取先生のお話はもちろんのこと、
ワークショップを通して出していただいたアイディアはどれも多彩で、
「熊本をもっと良くしていくためのヒント」がたくさん詰まった時間となりました。
今日得た知見や、皆さまからいただいた声を大切にしながら、
今後は実際のイベントやプロジェクトへとつなげ、
熊本で暮らす人々にとってより素敵な“居場所”をつくっていけるような取り組みを進めていきたいと思います。

そして何より、この「まちづくりラボ」そのものが、
人と人をつなぎ、想いを交わせる場として、ちょっとした“誰かの居場所”にもなり得るのだということを、
みなさまの笑顔や交流を通して改めて気づかせていただきました。

また次回、皆さまにお会いできることを楽しみにするとともに、
この素敵な輪を少しずつ広げながら、熊本のまちの未来を一緒に考えていけたら幸いです。

『建設を超えろ。GO BEYOND with you.』
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