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(お知らせ)

「甲玉堂テナントビル」竣工

活動中のプロジェクト

「甲玉堂テナントビル」竣工

「甲玉堂テナントビル」竣工

上通りにある、創業105年の歴史ある文房具店「甲玉堂」さま。
昨年、私たちはその本社ビルの改築工事を担当させていただき、無事に完成を迎えることができました。
そして今回、新たにその本社ビルの隣に甲玉堂さまの「テナントビル」の建築を進めていたのですが、5月23日、こちらも無事竣工いたしました!
実は今回の施工は、土地の幅が限られていて、隣のビルとの距離も近く、外部足場を立てるのが難しい現場でした。
そこで採用したのが「ガンバリ工法」という特殊な施工方法。
「ガンバリボード」という型枠外壁一体型のボードを使用することで、外部足場を設置せずに施工を進めることができ、無事竣工することができました。

今回は、その施工の様子や現場での工夫なども含めて、写真とあわせてご紹介したいと思います!

基礎~ガンバリボード設置

まずは通常の施工のように、基礎を固めます。
基礎工事が完了したのち、ガンバリボードの設置に取り掛かりました。
まずガンバリボードとは…アルミ外壁一体型のコンクリート型枠となり、厚さ2㎜もあるアルミ押し出し材を外壁の仕上げ材として採用することにより、アルミ押し出し材による高い耐久性と高級感あふれる意匠性を実現しています。


こちらのガンバリボードを職人さんによって1枚ずつ設置していきます。
作業はとてもスピーディーにおこなわれました。
実は設置の作業風景も撮影しようと思っていたのですが、あまりにも作業がスピーディー過ぎて、再度現場に来た際に既にすべて設置されておりました。。。涙
さすが職人さんです!

ガンバリボードの設置が完了したあとは、コンクリート打設時に型枠を固定する、セパレーター(鉄筋)とピーコン(丸い部分)をボードに設置していきます。
セパレーターは、コンクリートを流し込むときに、型枠の間隔(厚み)を一定に保つための金属棒で、両側の型枠の間に渡して、コンクリートを流しても型枠が内側に押されて動かないようにします。
ピーコンは、セパレーターの端に取り付けて、より型枠をしっかり固定できるようにするパーツです。
コンクリートの面にちょこんと残る丸い穴の跡は、あれがピーコンの跡になります。

ガンバリボードと、隣のビルの間の隙間です。
こんな小さな隙間に足場を立てるのなんて不可能ですよね。。。
そんな場所での施工も可能とする「ガンバリ工法」偉大です!
ちなみに「ガンバリ工法」を九州で施工するのは、今回の私たちアリストが初めてとのことでした。
そのため、「ガンバリ工法」を検討されている会社さまも数社ご見学にお越しになられていました。

配筋

ガンバリボード(外側の型枠)と内側の型枠の間に、構造の骨組みとなる、鉄筋を組んでいきます。
大切な骨組み部分となるので、鉄筋同士の間隔も短く、密度高く取り付けていきます。

セパレーターやピーコンともしっかり交わるように配筋しております。

コンクリート打設~型枠取り外し

配筋が終了したら、配筋の内側に型枠を設置し、間にコンクリートを流し込んでいきます。(打設)
数日コンクリートが固まるのを待ち、内側の型枠を外します。(外枠はガンバリボートとなっているので、取り外しは必要ありません)
コンクリートが固まったあとの、断面がこちらになります。

隙間もなく、しっかりガンバリボード(外壁)に密着しております!

仕上げ/竣工

構造体ができたら、内装・外装や電気・水道などの設備工事に進みます。
そちらもすべて終了し、無事竣工しました。

今回現場を担当させていただいた、平野くん!
笑顔がかわいいナイスガイです✨

甲玉堂さまへ

最初にご相談をいただき、本社ビルの改築から、今回のテナントビルの完成まで――
約3年にわたり、歴史ある甲玉堂さまの建物づくりに関わらせていただけたことを、心より感謝申し上げます。
創業百余年、文房具を通して熊本の“学ぶ人”、“つくる人”を支え続けてこられた甲玉堂さま。
本社ビルも、その隣に完成したこの新しいテナントビルも、街に新たな風景をつくり、たくさんの物語が生まれる場所になっていくのだと思います。
熊本の文化や学びを支える、変わらない場所、そしてあたらしい拠点として――
これからのご活躍を、心より応援しております。

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